学園長ブログ
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「不安」の原因とその対処の仕方
今日は子育て中に抱えがちな「不安」の原因と、その対処の仕方の話をします。
第一に、「不安」になるのは本人のせいではなく、妊娠中に増加するエストロゲンというホルモンが産後に激減する影響なのです。大昔には人間は協同で子育てをしていて、そのために毎年でも出産することができました。チンパンジーは一度出産すると、5年は付きっきりで育児をするので5年間は出産できません。協同で育児をしたから人類は繁栄したのです。自然に協同できるよう一人でいることを不安に思うホルモンがでるのですね。
現代社会は協同で子育てをするためのホルモンがでても、なかなか協同できない。それがお母様方が不安を抱えたままになっている原因なのです。子育てがうまくいかないと自分を責めないでください。不安になるのは当然のことで、助けを求めてよいのです。ぜひ人に頼って、相談して子育てしてみてください。
もう一つの不安として人間関係からくる「不安」の話をします。人からいろいろ言われて自信がなくなる。人から好かれたいために頑張るけど、なかなか上手くいかない。不安の原因は身の回りにたくさんあります。この「不安」から解放されるには「人は人、自分は自分」と、人と自分の間に境界線をひくことです。ありのままの自分でいいのだと思えることです。そうは言ってもそれはなかなか難しいことですね。
ありのままの自分を受け入れてくれる人がいれば最高です。条件を付けず今のありのままの自分を受け入れてくれる人が身近にいるといいですね。自分が受け入れられれば、子どものことも受け入れやすくなります。ありのままの自分でいいのです。ぜひ悩んだ時に思い出してください。
次は、「人の欠点を見つけているうちは幸せになれない」という話しです。
人は誰でも本能的に人の欠点に目が行ってしまいます。欠点を見つけることは誰でもできますが、人のいいところを見つけるのは難しいです。欠点に目がいくのは脳の自然な働きです。放っておくと皆そうなります。
自分で意識して人の良いところを見つけると、自分の幸せなところも見つけることができます。人の幸せを願えるようになると、自分が幸せになることができます。前にもお話ししましたが、潜在意識はあなたの願いを叶えるために全力で働きます。ただ、潜在意識は主語と否定語を理解できないので、他人の欠点を言葉にすると、その欠点を実現するように働きます。相手の悪口を言ったそのままの人間に自分がなってしまうのです。相手の良いところを言葉にすれば、その言葉を実現するよう潜在意識が働きます。
そして、嫌われる勇気を持ちましょう。好かれたいと思うから人は苦しくなりますが、嫌われるかもと思っていることも実際行ってみると、違う結果が出ることがあります。一番は本当の自分でいることです。
本当に小さなことでもいいので、今までは人に嫌われないようにと思って言わなかったこと、しなかったことを勇気をもってやってみましょう。新しい世界に出会えるかもしれません。
人と本当に繋がるためには、自分と人の間に挟まっている余分なものを取り除く必要があります。プライドやしがらみなど様々な邪魔物が人と繋がることを阻みます。
その邪魔者を鎧だと思ってください。その鎧は自分を守るために何重にもなっています。これでは人とつながることはできません。鎧を脱いで、ありのままの本当の自分になると楽になって、人ともつながることができます。
最後に、「子どもに謝るにはどうしたら? 」という質問がありました。なかなか口に出すことは難しいですよね。謝れない理由は、何でしょうか? そこにも「鎧」があるような気がします。間違ったら「ごめんね」、知らなかったら「知らないから一緒に調べようか」でいいですよね。本当のありのままの自分でいることで人間関係は随分変わるものですよ。
2016年9月 学園長 プリスクールエデュケーショナルレクチャーより