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学園長ブログ

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「ほめる」

2013.03.27

アドラー心理学では子どもを「ほめる」ことは良くないということを言っているのが気になって、あらためて「アドラー博士の子どもを勇気づける20の方法」を読んでみた。

「子どもをほめるのも、しかるのも、子どもを支配したいということでは変わらない」という。

たとえば子どもが100点をとってきた時に「えらいわね!」と結果をほめるのは良くないというのだ。「一生懸命がんばったからいい結果がでたのね。よかったわね」と結果ではなく過程をほめる。

一生懸命頑張ったことをほめるのだという。確かにそうだと思うのだが、ずっと何かがひっかかっている。

ほめるということは上下関係があって成り立つことだと言う。子どもは大人を「えらい」とほめないでしょ!と。しかし、私はほめられたいのだ。「えらいね!」と言われたら、それが結果をほめていようが、過程をほめていようが嬉しい。過程を知っていて結果をほめてくれたらとてもうれしい。

私は「教師は苦手なことを習う」よう勧めている。習っている時には明らかに対等な立場ではない。先生からほめられると嬉しい。嬉しいから続けられる。

また、世の中には「努力」や「一生懸命さ」以外にも価値がある。もしかしたら、そちらの方が幸せに近づけるかも知れないという価値が・・・

アドラー博士の言っていることの大部分は同感できるだけに「ほめる」にひっかかったのかも知れない。ごくごく普通に子育てをしている保護者の方が「ほめる」のは良くないのかと思って、ただでさえあまりほめてないのに、もっとほめなくなってしまうことの方が気がかりだ。