学園長ブログ
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「ギャラリー桜の木」との出会い
2013.03.10
「ギャラリー桜の木」という画廊に出会った。この画廊には、ここに来なければ出会えない絵がある。魅力的で飾りたくなる、身近に置いておきたくなる絵がここにはある。
ギャラリー(ここの雰囲気や考え方は、画廊ではなくギャラリーなのでそう呼ばせてもらう)を経営する会長さんと会って話をした。素敵な女性だった。現在は娘さんが社長を務めている。スタッフも全員女性だ。
会長は「画家は筆を持った哲学者です」と言う。「このギャラリーにある絵の作家はみな愛情に溢れた人だ」と。作家の人となりを聞くとなおさら絵が魅力的に見えてくる。
1枚の絵を指して「この絵を描いた水野竜生という作家の絵は『自然が絵画を模倣する』とまで評された」と。絵が自然そっくりなのではなく、絵に含まれた本質を画家を通して自然の中に改めて発見するということだろう。
また「眼は裸の脳だ」という話もされた。眼からはいる情報から脳が刺激をうけ発達するという。脳から体全体に染み込んでいくだろう。もしかしたら子どもの時に1枚の絵をみたことが、人生の宝になるかもしれないのだ。だから、私は子どもに素敵な本物の絵を見せたいのだ。
芸術教育は教える前に触れることからすでに始まっている。
子どもの生活の場である学校に、素敵な本物の絵を置きたいという私の思いが、このギャラリーとの出会いで、近づいてきたように感じた。