年末から年始にかけて、思いっきり生きている実感があった。年末の様々なパーティーをこなし、クリスマスイブは午前中に大学の講義、午後はピアノの発表会、旅行の準備をして26日の夕方成田に経った。今回の目的地はオーストリアのザルツブルグ。「サウンドオブミュージック」の舞台となった都市だ。音楽の都を4日間歩きまわり、コンサートを聴き、その後スキー場へ。岡の上に聳える城塞、町の中心の大聖堂。数々の教会。

昔、ここでなにが起こったのか、人々はどんな暮らしをしていたのか。知りたくなる。ゴシック様式、バロック・・・歴史の教科書ではただの名前でしかなかったものが、衝撃として目の前にあった。どんな考えで建てたのか、宗教の影響の大きさを実感する。

私の海外旅行経験はアメリカからだった。ヨーロッパはスキー場しか知らなかった。世界に対する好奇心を刺激するなら、ヨーロッパだと思った。膨大な歴史の重さがそこにあるように感じた。