学園長ブログ
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ショパンと瞑想とスキューバダイビング
2012.07.23
ピアノの発表会があって、妻と「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」の連弾をした。そこで他の方が弾いていたショパンの曲の美しさに改めて感心した。「我を忘れる」「現実と違う世界に浸る」ような体験だった。 最近は精神のバランスをとるために、自分流で瞑想する時間もとっているが、「体中の力が抜けてリラックスしている状態」に共通のものを感じた。スキューバダイビングでのゆっくりした呼吸と全身の力を抜いた浮遊感にも似たものを感じる。 副交感神経を働かせ、アルファー波がでる状態を積極的に作っていくことが、人間関係を円滑にし、毎日を楽しくすごしていくために多いに役にたつように思う。
今日の新聞で棟方志功のことを書いた記事があった。「鬼が来た 棟方志功伝」の著者長谷部日出雄氏は若いころは棟方の作品を何か気恥ずかしいものと感じていたが、津軽三味線の弾き手の「バチで叩いて、叩いて、叩いて『無我の境地』から独自の節が生まれるのが三味線。彫って、彫って、彫る志功の板画も、これに通じる」という言葉を聴き、見方が変わって棟方志功伝を書くに至ったという。
今も27時間テレビで草彅剛さんが100キロマラソンを走っているが、そこで感じるというランナーズハイと瞑想状態にも共通点があるという。僧侶の修行にも通じるものがあるのだろう。 津軽三味線や棟方志功、ランナーズハイや僧侶の修行はともかくとして、音楽をゆっくり聴く、自然を感じる時間など、本当に全身の力が抜けるような時間を持つことが、とても必要な時代になってきている。