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学園長ブログ

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「人間性」を成長させる

2019.12.20

「人間性」を成長させる

 

201912月 学園長エデュケーショナルレクチャー(要約)

 

【勉強だけで「人」は育たない】

 

よくスポーツと勉強を両立させるとか、読書は人間を豊かにするということを聞きます。

でも、以前のレクチャーでもお話ししていますが、本だけたくさん読んでも、勉強だけでも、スポーツだけやっていても、それにプラス何かがないと、人間性は育ちません。

 

では、何をプラスするといいのでしょうか?

 

それは、考えるということです。

 

自然体験やスポーツでも、色々と悩んだり、スランプに陥ったりした時にいかに自分を成長させるように考えられるか。また読書をしても、ただ面白かっただけで終わらず、自分はその本を通してどう成長できたのかを考えることが大切です。

哲学というと難しい響きですが、自分で考えて、考えたように生きてみる。生きたらまた考えて、少しでも成長するようにまた生きる。考えながら、ちゃんと考えに従って生きていくという、生きるための哲学が重要だと思っています。

 今までの日本は、学校は勉強するところであり、いい中学に受かって、いい大学に進学する事が幸せだから、そのために小学校ではこうしなきゃいけない、という教育をしていました。いまだに進学実績を謳い文句にした新しい学校がたくさんできていますが、人間を育てるということに注目している学校はそうないです。

 ギリシャ・ローマ時代にも「人間形成」の重要性は言われていて「学問で人は育たない」という考え方はあったと聞きます。

 

【幸せに豊かに生きることを学ぶ学校】

 

LCAは幸せになるための学校です。幸せになるためにいろいろと身につけて、その結果として自己肯定感が高くなり、勉強ができるようになる。決して詰め込み式ではないのです。

 幸せは人それぞれ、どんな時に感じるかは違うと思います。

でも言えることは、幸せはなるものではなく、気付くものだということです。今の自分の幸せに気付いて幸せだなと思えるか。足りない部分ばかりに目がいき、こうなったら幸せ、ではなく今の自分の幸せな部分に目が行き感謝できるかということで、幸せは感じられるのです。

そして幸せな時に幸せと言葉にする。感謝していると言葉にする。これがとても大切で、そうすると潜在意識も幸せと感じるので、幸せの連鎖が起こります。

 

【人は人とのかかわりの中でしか健康に生きられない】

 

私の話をすると、高校時代は学生運動が盛んでした。社会のことを考えていないやつは駄目だ、自分の事じゃなく、国家の事を考えろという時代の風潮でした。ですから、闘争やデモに参加してみたのですが、ピンとこないのです。どうして自分は周りと同じように思えないのか。それを知りたくてたくさん本を読んだのですが答えは出ませんでした。

でも、そこでたどり着いたのは、人間として生まれてきたのだから、自分の感情に素直に、本当にやりたい事、楽しいことをしようということでした。

その後は、やりたいことをやり尽くしたら、人間はどこに行くのだろうというくらい、本当に思いつく限りのやりたい事を自由にやってきました。

 

結果どうなったか。

身体が動かなくなりました。1キロも歩けなくなってしまったのです。

 

色々な治療法を試したり、病院へ行ったりしたのですが、治りませんでした。

そこで、とても高い治療費を払って、すごい知識のある先生のもとに通ったのですが、その先生に、「君はアドバルーンみたいだね。ひも1本で地面につながれていて、今にも切れてどこかへ飛んで行っちゃいそうだよ」と言われたのです。

つまり、周りの人とのつながりがほとんど無くなっていると。

自分は好きなことをやっているのに、それは単なる自己満足でしかない。誰かのためではなく、全て自分の為だったのです。

その事がわかってから、身体は徐々に良くなりました。

そして、自分の好きなことをしながら、そこで完結ではなく、その好きなことを生かして人とつながり、人の為になることをする。人は人との関わりを持たないと、健康に生きられないし、人とのつながりの中でしか本当の幸せを感じられないと、自分の身体を悪くして学びました。

 

【人とのつながりの中に幸せがある】

 

今はその時の考えが自分の人生の基礎になっています。自分の好きなことをただするのではなく、必ずそれが人の役に立ち、人と繋がれるようにと。その思いからこの学校もできました。

 

LCAの理念に個性を生かしましょうとあります。個性をただ持っているだけではなく、その得意なことを世界のどこかで求めている人に使いましょう、ということです。みんなが違うように生まれてきているのは、あなたを必要としている人がいて、あなたがどこかで役立つようになっているからなのです。だから、日本にとどまらず、英語を生かし世界で自分が生かせることを見つけて貢献しましょう、というのがLCAの教育です。ただ生きるのではなく、勉強をして自分の生かしたい事を見つけ、将来はその好きなことをやりながら、それを社会で貢献して生きていく人間を育てようというのがLCAの想いです。

 

全ての経験には意味があります。その経験を通して成長できる。私は何か起こった時は、それがメッセージだと思っています。そこでどういうとらえ方、受け止め方をするか。考え方次第で人生が変わっていくのだと思います。そして、人は一人では幸せにはなれない。いかに人と繋がって、人と関わっていくかで人生が豊かになるのだと思うのです。

 

学園長エデュケーショナルレクチャーの動画はこちらからもご覧いただけます。