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LCA国際小学校の教育活動が『日本教育新聞』で紹介されました

メディア掲載 2016.04.11

イマージョン教育を実施
英語で教科指導、外国人教師が学級担任

グローバル化に向けた英語教育革命の一環として小学校英語に注目は集まっている中、特色ある教育活動を行っている小学校がある。相模原市緑区にあるLCA国際小学校(西村昭比古校長、児童221人)だ。

同校は株式会社立の市立小学校で、教科指導を英語で行うイマージョン教育を導入。給食や掃除の時間など、クラス担任の外国人教師が指導するため、学校生活の多くが英語で行われている。目標に掲げるのは、卒業までに英検2級以上の英語力を習得すること。昨年度、帰国生ではない6年生の児童が英検1級を取得するなど着実に成果を上げている。

目標は英検2級 1級取得の6年生も

「自分には良いところがあると思いますか?」—。文科省が毎年実施する全国学力・学習状況調査(26年度)の質問項目の一つ。70%の児童が「はい」と答え、「どちらかと言えばある」の回答が25%を占める。大半の子どもたちが高い自己肯定感を持つ。

「『何がしたい?』と聞かれたら、きちんと答えられる子どもを育てたい」それが元公立小学校の教師だった学校創設社の山口紀生学園長の強い思い。学校を辞めてから、まずは学習塾を開いた。「楽しいことを経験しないと、子どもは自分から何も言えない」と考え、アウトドアなどを多数実施。そんな中、海外にも目を向け、ホームスティを計画した。ある程度、やりとりのフレーズなどを覚えて臨んだが、「想像以上に英語を話せない子どもたちの実態に驚いた」という山口学園長。それが英語との出会いになった。

「英語がもう少し話せたら…」。子どもたちの思いを受け、次に行ったのは英会話学校の開校。しかし、力が伸びたのは自分でも英語が好きな子たち。力が伸びない理由を「英語を日常的に使っていないから」と考え、「英語で教える」イマージョン教育の指導スタイルにたどり着いたという。

リーディングと文法分け

まずは幼稚園で取り入れた結果、成果が出てから小学校に導入した。しかし、イマージョン教育でただ生活しても、伸びる子と伸びない子がいることが明らかになった。45分の授業で、口数の少ない子どもはそれほど英語を話さないで終わっていたためだ。

そこで独自の教材を作成。1人の子が質問し、もう1人の子が答えるなど、導入の5分間などを使って声を出すように仕向けた。結果、学年が上がるにつれて生じやすい不自然な英語のコミュニケーションが改善した他、休み時間も英語で話す子が増えていった。教科としての「英語」の授業は週5~6時間ある。内容はリーディングと文法を分けていること。リーディングはアメリカと同じ小学校教材を使い、レベル差に合わせて能力別編成にしている。

低学年から読み書きを少しずつ取り入れる文法に関して、山口学園長は「文法は、日本の英語指導が日本人に合っている」と指摘する。例えば、不定詞の3つの用法を例に挙げ、「こんなに分かりやすいテキストは日本特有のもの」と話す。それを外国人教師が教えられるように英語版を作成。指導書がないため、その作成にも取り組む計画だ。こうした文法指導を経験することで、子どもたちが中学校に進学してからも違和感がなく、高校受験に対応できるメリットがあるという。

副担任置き丁寧な対応

イマージョン教育に取り組む学校の多くは、教員免許を持つ日本人教師と外国人とのペア・ティーチングを取り入れている。しかし同校がこだわるのは、外国人教師を担任に置いて指導すること。山口学園長は「自分が全責任を持って子どもたちと接することは大変だけど、そこに面白さがある」と話す。日本人の副担任も置き、子どもの悩みや文化の壁などを考慮した丁寧な対応を心掛けている。

多くが臨時免許で授業

一方、課題もある。外国人教師の多くが県の出している臨時免許を取得し、指導していることだ。限られた期間の中、「きちんと指導できた教師は優秀で、スキルも上がっているので手放したくない」と山口学園長。小学校教員免許コース(通信教育)の受講を支援する一方、「別の方法も模索していきたい」と話している。

図55

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転載:日本教育新聞 2016年4月11日号
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<参考>
▼LCA国際小学校
http://lca.ed.jp/