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学園長ブログ

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見守る教育

2013.05.28

相模女子大の「子ども学」の授業で、「見守る教育」について講義をした。

DVDで小学校1〜2年生のお兄ちゃんと2歳の弟が大きなボールの取り合いをしている様子をみる。

普通だったら弟が「お母さん、お兄ちゃんがボールをかしてくれない!」と泣いて訴え、お母さんは「お兄ちゃんなんだから貸してあげなさい。」ということになるところだ。

ところが、ここに登場するお母さんは弟に「こうちゃん、がんばれ!」と声をかける。なかなかできることではない。

弟はしばらくボールをとろうとがんばるが取れない。

ダメだと思うと「お菓子」と言って気分を切り替える。泣かない。

弟が泣いて訴え、お母さんがお兄ちゃんに注意をする場合、弟が学ぶことは、お母さんに泣いて訴えれば自分の思い通りになるということだ。何か思い通りにならないと、「おかあさん!」と訴えるようになる。

子育てとは子どもに自分で解決する力をつけること。

泣いて訴える子どもとどう向き合うか、勝負どころだ。