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学園長ブログ

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曽野綾子さん筆、サンケイ新聞「透明な歳月の光」より

2013.05.15

「亡くなられた元上野動物園園長・中川史郎氏の書かれた『親である条件』という本は、今でも私の中で子育ての名著として記憶されている。

猿にお代表される哺乳類は、生まれて一定の期間は、ひたすら肌身離さず子供を抱いている。そのうちに目の届く範囲を自由に歩かせて、何が危険かを体験させる。そして一定の時期に至れば、全く別個の個体として突き放す。

人間と猿とでは、この期間が違うわけだが、この順序を踏むことが成長の基本だという。それなのに、人間はひたすら抱いている時期に抱かず、放して危険を体験させるときにも過保護にしてそれをせず、成人した後も干渉し続けて子供を独立させない。」

首相の「育休3年」要請に向けての曽野綾子さんの文章。