学園長ブログ
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桝野俊明と瀬戸内寂聴
2012.09.18
健功寺住職の枡野俊明さんが「美しい人をつくる所作の基本」という本を書かれている。
・姿勢と呼吸を大切にする人は、美しくなれる
・言葉を大切にする人は人から愛される
・日本の文化を大切にする人は、人を魅了する
等々
『言葉』については「言いたいことを、思いついたまま語るのではなく、その言葉を相手がどう受け止めるのかということに、まず、思いをめぐらせる。いったん自分が相手の立場になってみる。そして、その言葉を投げかけたら、自分ならどう受けとめるだろうか、と考えてみてはどうでしょう。・・・・」と。
『日本の文化』については氏がセルリアンタワーの日本庭園をデザインしたことや、2006年にニューズウィーク日本版で「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれていることをみても、実力も魅力も察することができる。
枡野俊明さんの本を読んでまもなく、新聞の文芸欄に瀬戸内寂聴さんの記事があった。7月にあった講演で「若い時は恋と革命に生きなさい!」と言って会場を沸かせ、こう続けた。「この100年で女性の立場は大きく変わりました。だけどどんなに自由な環境にあっても、自分で考え、行動しなければ意味はない。それはいつの時代でも変わりないのです」と。
この二人の講演が同時に行われたら、どちらを聞きに行くのだろう。煩悩の多い身としては、寂聴さんにやや分があるのかも・・・