学園長ブログ
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ピアノの発表会
2012.04.04
指使いが思い出せない。何度も何度も弾いたはずの曲。弾き始めは?よく間違えるところはどう弾くんだっけ?と頭で考えると思いだせない。発表会の前日に一番崩れると言われた言葉の意味が良く分かった。
先週の日曜日に、ピアノの発表会があった。ショパンの「ノクターン・遺作」の簡単なアレンジの曲を弾いた。私の番は4番目。段の上に上がり弾き始める。あまり緊張していない。ところが途中から指が震えているのが自分でも見えた。どうにか止まることなく最後まで弾けたのは自分の中では合格点だった。
さまざまの方が段に上がり、それぞれの曲に挑戦した。レベルも年齢も本当にさまざま。同じピアノが人によって違った音を奏でている。誰が弾いても同じ鍵盤をたたけば同じ音がでると思っていたが、最近はどんな音を出せるかが少し気になるようになってきた。お年を召された方が、長い曲を楽譜を持たずに弾ききった。決して子どもの頃から続けていたのではないだろう。ピアノが傍にある人生の豊かさを感じた一日だった。