学園長ブログ
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AKB48がレコード大賞
AKB48が結成されてからレコード大賞をとるにいたるまでを扱った番組を見た。秋元康氏がプロデュースしたと聞いていたので、当然のように成功したのだと思っていたら、そうではなく、結成からすでに6年経っているのが意外だった。
秋元康が「会いに行ける身近なアイドル」をつくろうと、素人の女の子たちを集めてつくったとのことだった。
番組を見ていておもしろかったのは、逆境をチャンスに変えていく秋元氏の発想と、ファンの感想や意見を取り入れていく過程だ。
専用の劇場をつくろうと、マネージャーが場所探しをして、やっと見つかったのがたまたま秋葉原のドンキホーテの8階のフロアーだった。しかもステージにしたい場所には太い柱が2本ありとても理想的とはいえないところだった。秋元の反応は「おもしろいね~!」。劇場での活動はおたく文化のメッカ秋葉原で口コミによって少しずつ広がり、欠点だと思われた2本の柱も、柱が邪魔で見にくかった観客からは、次は良い席で見たいとリピーターとなった。
ファンの声を常によくキャッチしていた。もっとも良くステージを盛り上げたファンに月間MVPとしてTシャツを贈った。「見かけだけでは、誰がどれだけ応援したかは分からないではないか」とMVP制度にクレームがついた。秋元氏とマネージャーは月間MVPの企画を1回で辞めた。そして「企画は間違いであった」と素直に認め謝った。「秋元氏がソロや選抜メンバーを決めるのはおかしい。秋元氏は分かっていない」との声に総選挙で決めることにした。
斬新なアイディアを持ち直ぐに実行するだけではなく、常にファンの意見に耳を傾け、ファンのクレームに間違いは認め・謝り・撤退する。秋元氏の秋元氏たる所以がここにある。
いつまで待っても人気が出ない時期に「もう辞める」というメンバーに「もう少しだけ僕を信じて付いていきてくれ!」と言える凄さも名プロデューサーと言われる所以だろう。
AKB48結成からレコード大賞受賞まで、劇場に、AKB48のすぐ傍に秋元氏の姿があったのが印象的だった。