学園長ブログ
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生き方科 14 家族のコミュニケーション
外出が制限され私たちは家にいる時間が増えましたね。
家にいてストレスが溜まって家族に暴力を振るうような報告も聞きます。
日本の住宅は家族がそれぞれ個室を持てるというのは希で、一人になれる空間が家の中に無いことが大きな理由かもしれません。かといって、すぐに住宅環境を変えられる訳でもないので、今の環境のままで少しでもコミュニケーションを上手くとり、ストレスを減らす工夫をしなければなりません。
コミュニケーションを取る上で最も難しいのが家族です。外の世界ではコミュニケーションが取れていても家の中ではうまくいかない。多くの人がそうなのではないでしょうか。家族には甘えが出るからです。家族なのだから言わないでも分かって貰いたいと思うのは当然ですね。でもそれは難しい注文なのです。
人は自分が期待したように周りが動いてくれない、反応してくれない時に不満や怒りの感情が湧きます。しかしいくら家族でも、夫婦でも親子でも自分の期待したようにならないのが当たり前なのです。
ですから思うように動いて貰えない時に「当然だよね」とまずは思ってみましょう。
その上でどうしても相手にして欲しいことがあればきちんと言葉で伝えなければなりません、家族でもです。言葉で伝えても「嫌」と断られてしまうかもしれませんが。
ここからが哲学です。レベル高そうですね。「幸せとは何か」という問題になります。
自分の思いが通り満足するのか、自分はともかく家族の笑顔が見られたり、ありがとうという言葉を聞くことができたりする方が幸せと思えるか、人生の大きな問題です。
生き方科と名付けたこのブログはこうした考え方を改めて見直すことの大切さを伝えることが目標の一つです。
これからの世の中では家庭で過ごす時間が多くなるでしょう。そうならば家庭の時間が少しでも穏やかで楽しいものになるよう、考え方を見直してみてはいかがですか。すぐ取り組めますし、何せタダで出来ます。
いくら家族でも自分の思うようにならないのは当然なのです。自分が笑顔でいられるのは素晴らしいですが、家族の笑顔をみることができる幸せは格別です。
拙著「親子のコミュニケーションが変われば世界が変わる」を改めて読み直していただければ幸いです。