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学園長ブログ

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英語教育の問題点

2015.03.15

英語圏で生活して帰国した子供が英語を流暢に話しているのを聞くと確かにカッコイイのであるが、それに憧れてネイティブの話すような英語を話すことだけを目標にしているのは、とんだ間違いである。

日本にいて英語を話せると確かにカッコイイのであるが、海外で英語が話せることは普通のことであって意味のあることではない。

イギリスに留学していた人と話す機会があった。彼女は卒業して現地の会社に勤めるチャンスがあったという。社員100人の中に日本人は一人。日本人を雇う理由は日本人しか知らないことを役立てたいからだ。日本のことをあまりに知らない自分に気づき、日本をもっと知り勉強する必要を感じて就職はせず帰国したという。

海外で働くには「日本人」を活かさないと意味がない。どんなに英語が堪能でも英語だけではネイティブにはかなわない。日本語も会話ができるだけでは話にならない。

日本人として海外に出て必要とされる英語は使える、伝わる英語だ。ネイティブに発音がどれだけ近いかは問題にならない。それより日本についてどれだけ経験に基づいた本物の知識があるかが大切なのだ。

英語熱が高まる中、保護者の方には是非知っておいていただきたいことだ。親の勘違いが子どもの可能性を摘んでしまうことになりかねない。