学園長ブログ
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アフラック会長 大竹美喜氏の講演を聴いて
アフラック会長の大竹美喜氏の「人生には座標軸が必要」と題する講演を拝聴する機会があった。
「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える」という言葉を出せれ、使命に生きることこそ生きがいがあるのだと話された。自分の使命を見極めるには自分で考え、行動する自分探しの旅が必要だ。世の中に自分の位置をしっかり定め、軸をぶらさずに生きることが大切だという話であった。
大竹氏はリーダーの資質についても触れられ、滋賀銀行頭取の高田紘一氏の処世術の「勘・断・心」を引用された。氏はこのことに関して多くは語らなかったが、私自身はこの「勘」に興味を持った。私は「天から降りてくる声」によって決断することがあるからだ。ただ、「勘」にしても「声」にしても何もしないで働くものではないと思っている。常々アンテナを張り巡らし、考えに考えた者だけが経験するいわゆる閃きなのだろう。もしかすると、閃きは誰にでも与えられているが、その価値を分かる者が限られている、つまり、閃きの価値を知り、行動に移せる者はごくわずかだということなのかもしれない。
「勘・断・心」の「心」は私なりに言い換えれば「人間性」だ。私もリーダーとして最後に問われるのはスキルや能力といったものではなく、心や人間性だと思う。そして、人間性は真剣に生きた経験を通してのみ磨かれるものだと思っている。様々な経験の中で、最も大切なものを探し続けた後に見えてくる「物の感じ方」、どこに焦点を当てて物を考えるかという「考え方」など、それら総てを表す言葉として「心」や「人間性」という言葉があるのではないかと思う。
講演の後に名刺を交換する機会があり、その際に「私は日本人が海外で活躍し、外から日本を変えられる人材が本当に必要だと思っているんですよ。」という大竹氏の言葉が印象に残った。