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学園長ブログ

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「甘やかせる」と「甘えさせる」

2011.04.25

埼玉大学教育学部教授の尾崎啓子先生が、ロータリークラブで講演された内容がロータリークラブの機関紙に載っていた。「活き活き子育て・心育て」というタイトルの講演の中で「甘えさせる」ことと「甘やかせる」ことの違いを説明されていた。「甘えさせるというのは、たっぷり愛情を注ぎながら厳しさもあるということで、『だめなことは、だめ』ということも当然入ってきます。一方、甘やかせるというのは、何でも言うことを聞くといった、無責任な態度のことです。」とおっしゃっている。その通りだと思う。だが現場の教師や保護者が、二者の違いを理解して子どもに対応するのはなかなか難しい。 私は「甘えさせる」ということは気持ちの問題なのだろうと思っている。甘えたい気持ちを一回受け止めてから、だめはだめと理由を含めて話をするのと、頭ごなしにダメといわれるのとは、子どもにとっては違うのではないだろうか。甘えたい子どもの気持ちを、気持ちで一度受け止めて、受け止めたというサインを出すことが大切だと思う。

 

家庭は安らぎの場所と理解していても、子どもがゴロゴロ、グータラしているのは見ていられないという保護者の声も聞くことがある。子どもにとって甘えられる場所が必要なことは確かである。「甘えさせる」を頭のどこかに置いてお子さんを見守ってほしいものだと思う。