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学園長ブログ

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12月アッセンブリー「やり抜く力」

2015.12.02

学校で身につく力には、学力や記憶力のようにテストの点数に表せるものの他に、思いやり、やり抜く力、信頼、セルフコントロール、セルフエスティームなどの力があります。

今こうして話を聞くためにじっと座っているのも自制心(セルフコントロール)が必要ですね。友達から信頼されることや、自分自身を好きでいること、自分が大切な存在だと思えるセルフエスティームも生きていう上で大切な力です。勉強のように点数にならないけれども大切な力がたくさんあるのです。

その中で今日は「やり抜く力」の話を中心にします。「TED」といって世界の人が世の中に役に立つプレゼンテーションをしている組織があります。You-tubeでそのプレゼンテーションを見ることができます。英語でのプレゼンテーションが多いので高学年の人はぜひ見てみるといいでしょう。

そのTEDでペンシルベニア大学のワーズワース教授が「やり抜く力」の話をしています。英語ではgritと言っています。Grit : passion and perseverance for long-term goalsと説明しています。目的に向かってやり続ける力です。世の中で活躍している人はこの力がある人が多いといっています。

私は小学校3年生の時に島民が全て避難してしまった島に一人残り、嵐の中で一人気象観測を続ける人の姿を映画で見て、そんな仕事をしたいと思いました。そして中学を卒業するまで6年間以上毎日百葉箱に通い気象観測をし、家に帰ってラジオで気象通報を聞いて天気図を書くことを続けました。

今思えば気象のことが本当に分かっていたわけでもなく、ただ続けていたように思いますが、その続けられたことが一つの力だったのだと感じています。

そしてもう一つ私のことを言えば、「諦めない力」があるように思います。何かものが無くなって、皆で探したけれど見つからない。みんなが諦めようとする頃、私は自分の出番だと思っていました。他の人が無理と言えば、「それなら自分がやってみよう」と思うことがありました。

「続ける力」や「諦めない力」これは生きていく上でとても役に立つ力です。

皆さんの中にも点数にはならないいろいろな力があります。また、今はなくても力をつけていくことができます。

私は皆さんを見るときにどんな力があるのかな、どんな力がついているのかなと見ています。

最後に逆上がりの話をします。

逆上がりを習って「すぐにできる子」もいれば「一生懸命練習してできるようになる子」もいます。そして「一生懸命練習してもできない、でも練習を続けている子」もいます。そうですね、どの子も素晴らしいのです。出来る、出来ないとか点数が良いとか悪いとかではなく、一生懸命やること、続けることが宝なのです。

Dreams Begin Here!